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人知を超えるものは理解できない

テレビを見ていたらある人物が書評を述べていました。その本は東日本大震災の後、被災地で霊体験をしたという人の話をまとめたものですが、そのときの書評の中で気になる箇所がありました。

彼女は「科学は万能ではないから霊の存在を信じる」といった趣旨の発言をしたのですが、その考えはおかしなものです。

たしかに科学は万能ではありません。しかし、そのことと霊が存在するかどうかは別の話です。

よく科学的な立場で物事を語る人のことを「科学教の信者」と揶揄する人がいますが、その批判は間違えています。

科学の本質は疑うことであり、信じることではありません。あらゆる方法で疑ってみても疑いきれないものを「とりあえず認める」というのが科学的な態度なのです。

したがって、科学的に考えれば霊が存在するかどうかはわかりません。「わからない」とは「存在する」かもしれないし「存在しない」かもしれないということです。つまり「科学は万能ではない=霊は存在する」とはならないのです。

だからと言って「家族 友人 ペット」など大切な存在を失い喪失感を感じている人に「あなたの考えは間違えている」「人知を超えるものは、人知を超えているのだから、霊がいると思うのは不合理だ」などと発言するのは得策ではありません。

誰かが喪失感に苦しんでいるときは余計なことを言わず信じたいものを信じさせ心穏やかに暮らせるようにした方が良い場合もあります。

ただし、そのような精神状態の人に言葉巧みに近づき、金品を奪い取ろうとする輩がいるため留意が必要です。