【著作権】歪んだ権利意識

DeNAのキュレーション問題をきっかけにブログで生計を立てる人の間でコンテンツに対する権利意識が高まっている。

ところが、多くの人は著作権がどういうものかわかっていない。「なんとなく似ていると思った」というレベルで後発者(あとから現れた人)を犯罪者扱いし自分の権利を主張している。中には、著作物の要件を満たしていない、ありきたりな内容にまで著作権があるとし類似記事を書いた他人を批判する人もいる。

権利を主張するのは本人の勝手だ。言いたいことがあるなら言えばいいだろう。だが、著作権を主張するなら著作権法の基礎ぐらい勉強すべきである。彼らには他人を泥棒扱いすることがどういうことなのかよく考えてもらいたい。

このような歪んだ権利意識は社会に悪影響を及ぼす。「模倣はいけないこと」「格好悪いこと」といった風潮が生まれ、既存の情報を組み合わせ何かを生み出すクリエイターが批判の対象になる。その結果、誰も物を作らなくなり社会が衰退する。

無から有を生み出せる人間はいない。自然や神といった人知を超えた存在ならば可能かもしれないが、人間にそのようなことはできない。「オリジナリティー」の信奉者はその事実を認めるべきである。

他人が作ったコンテンツをコピーして不正に利益を得ている人がいるのは知っている。しかし、そのことと、既存の情報を利用して他の何かを生み出すことは同じではない。

コンテンツを作る側も、利用する側も、自分や他人に過剰な期待をするのはやめ冷静に行動してもらいたい。